意地悪・嫌がらせ対処法

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毎日を穏やかに生きたいのに意地悪な行為に出会ってしまうとき、どうして?と考えさせられます。仕事や学校に行きたくなくなります。そんな状況はストレスを強くし、精神を病んだり身体を壊してしまうケースも少なくありません。
自分が悪い事をしている訳ではないのに、どうして辛い目に遭わなければならないのか。そう感じ始めると不公平感が起こり、そしてそれは怒りにつながり、自分も意地悪をし返してやろうという心すら生んでしまうのです。しかしそれでは、意地悪を仕掛けてきた人と同程度の心になってしまうのではないかしら?
では、どうしたら意地悪に勝って平穏を取り戻せるのでしょう。
敵を制するには、まず敵をよく知ること。しかし、敵を意地悪なその個人としないでください。敵は意地悪な心です。敵を人とすると自分の心は感情的になってしまいます。どんな勝負も(ダイエット作戦でもポーカーでも)、感情的になった者が負けるのは常。冷静に事を分析する力があってこそ勝ちへの道筋が見えるのです。

相手の意地悪心は、あなたに勝ちたいという競争心または嫉妬心から生まれます。この心自体は進化に必要な要素となっているので、決して絶えることはありません。そこから生まれるものが良性ならば自己の向上を目指す行動が表れます。反対に悪性であれば意地悪な心となり、自己の向上を諦めて敵の失敗から優越感を得ようとします。正面きって戦ったら負けたから、あるいは負けるのが分かっているから、意地悪を考え出すわけですね。
良性・悪性のどちら生むかは、自己自身に対する重みを感じているか=『self-esteem』の高低が関係しています。

以下、基本的な対処のポイントです。
  • 物理的に自分を意地悪な人のそばに置かない
  • 無理をして付き合う必要はないので、自分の身をその人から離します。これは逃げるという行為とは違い回避の行為であって、身を守るための賢い防御策です。
  • 人から受ける影響は選択できることを自覚する
  • 自分の心にネガティブな影響を及ぼす他人からの言葉や態度は自分の中に入れずに門前払いをします。真剣に取らず、賢い嫌味のないジョークでかわしたり何も気になってないふりをしたりすることは、邪気を振り払うハタキのような効果があります(笑いの効果参照)。
  • 素直に歩み寄ってみる
  • 自分は何もしていないと思っても、意地悪心を湧かせるような何か相手を誤解で傷付けることがもしかしたらあったのかもしれません。「○○さんが私に冷たくしているように映るのだけど、何か悪いことしてしまったかな」とけんか腰ではない態度でコミュニケーションを図ります。 「何もない」と言うにも関わらず尚意地悪が続く場合は以下です。
  • こもらずに口を開く
  • 嫌がらせは立派なモラルハラスメントです。自分が傷付けられる旨を相手に冷静に説明しましょう。それでも行為が止まない場合は、モラルハラスメントが的確に処理されるところに報告する・訴えることの準備をしてください。自分の心身を害してまでモラルハラスメントに耐えるべきという美徳は存在しません。受けた行為と「何もない」と相手に確認を取ったことの記録をつけるようにし、証拠としてください。
  • 解釈を見直す
  • 行為のインパクトの大きさから意地悪をする人の方が自分よりパワーがあると思ってしまいがちです。これは間違った解釈であることに気付きましょう。幸せな生活・人生を送っている人は他人に意地悪をすることに興味を持ちません。意地悪はその人自体がこころ穏やかに暮らしていないことの証です。よく考えるとそれは大変みじめなことであり、よって強いパワーの持ち主であることの逆になります。
  • 哀れみを施す
  • このみじめな人に意地悪をし返すことは自分の品位を下げることになります。自分と意地悪な人の心のレベルが同じだと意地悪で仕返しする気持ちになります。人を呪うという行為は自分のイライラを晴らすものだと思われがちですが、実は全くの逆です。意地悪な人のより健やかな心を祈ってあげることは、自分自身を嫌な感情から開放する効果があります。実際に意地悪な人が幸せになるかは天に任せてしまうことで執着が消えます。
2は意地悪の心理
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