発声による怒り・ストレス解消法

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Published · Post 発声による怒り・ストレス解消法 Posting as R SAKURAI Update Revert to draft Preview Close ComposeHTML Link 発声と怒りやストレスの解消はどのような関係があるのでしょうか。
人間は感情が高ぶると大きな声を出したくなります。感動した時、戦いの前、とてつもない絶望・喪失感を覚える時、腹が立った時などです。声を出したいときに抑えなく出せることは、よい気分の時なら更なる高揚が得られ、ガティブの時なら心を落ち着かせます。

夫婦喧嘩で腹が立って仕方のない時ってあります。そんな時の一番簡単な心の落ち着かせ法は・・・枕を顔に押し当てて思い切り大きな声を出すこと。枕だけでは周りに聞こえるのではと心配な場合は、押入れなどに篭って行います。中途半端には行わず怒鳴り疲れることが重要です。怒りのエネルギーは放出・昇華され尽くしてスッキリし、攻撃性は失われます。
ちなみに、この枕を使った大声の発声は仕事に行きたくない朝にも効果的です。大騒ぎ後諦めがつくのか、気合が入るのか、何しろ起き上がりが容易になります。

では、大声とストレス反応を観察してみることにします。
男性が大声を出す時は"戦いのとき"に多く、相手を威嚇する場合もそうですが、士気を高めるのにも行います。 こういった緊迫状況では血中のストレスホルモンレベルが上がり、"fight or flight"と言われる、「戦うか逃げ出すか」という葛藤が起こります。声を大きく上げる「おたけび」は、戦うスイッチを入れる=ストレスを除去するという役目をします。
ちなみに『武者震い』という言葉がありますが、武者が戦いを前にして興奮から震えが来るというこの状況はストレス時に放出されるノルアドレナリン(norepinephrine)とアドレナリン(epinephrine)というホルモンが作り上げているものです(男女:ストレス反応参照)。

一方女性の大声を上げる行為は男性と用途が異なる場合もあります。男性が戦いの前に叫ぶなら、女性は襲われた時に周囲にヘルプを乞う大声を出します。興奮時の金切り声も(日本では少ないですが)女児に特徴的です。
日本の学校や家庭では遊んでいるときでも他人に迷惑を掛けないようにと、大きな声を出さないようにする躾がなされます。この躾により海外のサプライズイベントのような風景で見られる人々の大きいリアクションは日本ではなかなか見られません。むしろ、特に女性では開いた口を手で隠すという行為が見られます(display rule)。
またこの躾はなんどきも声を出さないという習慣を定着させ、非常事態でも声が出ないという傾向を生んでいます。長年警察官を勤めた方から伺った実録ですが、日本人女性は後ろから襲われたりした場合(風俗嬢を除いて)とっさに声が出せないのだそうです。お行儀と自己防衛力、どちらを取ったらいいかしら・・・。
また、男性では少ない一方で女性は絶叫マシーンが好きな人が多くおられます。やはり、速さや急降下などで瞬時に分泌されるストレスホルモンを経験し、大声でそれをぶっ飛ばす行為がリフレッシュ感という報酬になっているのでしょう。
ということで、周りを気にすることなく腹の底から叫ぶことができるのは最高の開放感となります。男性はスポーツ観戦などで大盛り上がりをすると気分が晴れると思われます。

鍋奉行のように几帳面で物事を決まったやり方でやらないと済まないとはストレスを溜めます...続きを読む Post settings Labels ストレス, 対処法, 男女の違い Published on 9/9/13, 1:19 AM Eastern Standard Time Permalink Location Options Custom Robots Tags default
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